初カレ
なんて、一人で妄想してたらあっという間に部活が始まる時間になった。
どうせそのうち分かるんだから、と荷物を持って活動場所の化学室に向かった。
すでに小谷先輩は来ていたけど、あたしが来たことを確認するように一度だけこちらを向いただけだった。
そっか、話は部活終わった後なんだろうな。
視線をそんな風に解釈していると、女子の先輩達が話しかけてきてくれた。
まだカメラを持ってない1年生はまず、部の雰囲気に慣れることから始めるのだ。
前に小谷先輩も、結成会の次の日に一人顔を出したあたしを、印象が良いとか言ってくれてたっけな。
とりあえず部活に行くことが大事なんだ。