けだものダーリン♪
「なん…で…」
「そんなに驚かなくても…
俺さ
茶道の家元じゃん?」
あぁそう言えば…
そんなことを言ってたような
言ってなかったような…
「それに俺の親父って
結構有名な会社の社長だし
それにあいつの親父も
大企業の社長だろ?
だから祝いとかの手紙とか来んだよな」
「そ…なんだ…」
なんだ…
じゃあ星史は
隠してなくても知ってたんだ…
あたしが別れようって
言ったことも
わかってたんだ…。
「でもさ…
あいつって
ホストしてんだろ?
なんであんな奴と婚約したんだよ…
俺のことイヤだったとか?」
星史の話すトーンが
どんどん低くなっていく。