けだものダーリン♪
体の震えがなくなっていく…
かわりに目には涙が
たくさんたまってきた。
「今日は何の日か…
覚えてるか…?」
「…え?」
声が震えてる。
こんなの
恐がってるって
まるわかりだよ…。
でも今日は
何の日かって…
今日は何の日なの?
星史の誕生日以外に何か
特別なことがあったのかな?
あたしは
わからないまま
ずっと黙っていると
淳はあたしを一瞬だけ
強く抱き締めてから
自分からはなした。
「分からないならいい…
早く風呂入って寝ろよ」
「え…うん」
「おやすみ」
「おやすみなさい…」
淳は寝室に入って行ってしまった。
そしてあたしは
淳に言われたとおりに
お風呂に入る。