*。゚*hands*゚。*
プロローグ

昔から白が嫌いだった



自分がいる白い空間が大嫌いだった



でもね、あたしの居場所はそこしかなかった



そんな空間に飛び込んできたあなたは



冷たいけど温かくて
色で表すと黒
けれど輝いていた



そんなあなたが
大好きで
羨ましくて
大切だったの



だからこそ
本当の気持ちは
言えなかった



「瑠璃華のこと
忘れていいからね? 」



やだ・・・
やめて



忘れないで



瑠璃華がここに
確かに存在していたって



忘れないで



忘れないで



二人の思い出を
なかったことにしないで



お願い


< 1 / 253 >

この作品をシェア

pagetop