*。゚*hands*゚。*


俺はもやもやを抱えたまま瑠璃華の部屋へと向かった




「あら、噂の恭ちゃん?」




病院の廊下で明るい声で話しかけてきたのは看護婦さんだ




「え、あぁ」




俺は困ったように目を背けると看護婦さんはクスクスと笑う





「まったく照れちゃって!」





「いや、別に」





顔を背けたままの俺をまっすぐ見て看護婦さんは話し出す




「瑠璃華ちゃんね、あなたと会うようになってからすごく明るくなった気がするの。きっとあなたがいるから今、必死に生きてる。ありがとうね」





真剣に話した後微笑む看護婦さん
俺は首を振った





「それは俺の方です。あいつがいるから今生きようって思える。


だから、あいつをお願いします。」




小さく一礼してまた病室へと歩き出す





「任せなさい!だから、あなたはもう喧嘩なんかで運ばれてこないでよね〜」




看護婦さんもそれだけいうと自分の仕事へ戻っていった


< 108 / 253 >

この作品をシェア

pagetop