*。゚*hands*゚。*


恭平がいなくなった部屋はなんだか妙に静かで




広く感じる空間には恭平が置いていった紙袋がポツリ落ちていた





こんなにも簡単に壊れちゃうんだね





知ってたけど
知らなかったよ





一人がこんなに冷たいって




人の温かさを知ってしまったあとの一人ってこんなに冷たいんだ






でもね、
少しはわかってほしかったよ




聞いてほしかったよ





理由も聞かないで壊れてしまうほどもろい関係だったのかな?





ただ
ただね、





多分本当の自分の誕生日はきっと二人で迎えることができないから





無理だって自分が一番わかるから





夢だった
憧れだった




好きな人と過ごす誕生日





生まれてきてくれてありがとうって
そんな風にいわれたらきっと今まで頑張ってきた意味を見つけられる気がした





そんな自分が今ここに存在する意味と





恭平との思い出が欲しかった


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