*。゚*hands*゚。*

「薬の副作用でこんなになっちゃうんだよ。鉛筆を握る力だって弱くなってきた。これから今までできたことがどんどんできなくなるの。


そんな瑠璃華に恭ちゃんは何をしてくれるの?



病気治してくれるの?
髪の毛生やしてくれるの?」






そんな言葉に俺は何も言い返せない





泣きくじゃる瑠璃華を抱きしめることすらできなかった





「ほら、なんもできないじゃん。お願いだからもう瑠璃華と関わらないで。」





そう言ってブレスレットを思いっきり俺に向かって投げつける





「何もできなくてごめんな。俺、邪魔なのか。ごめんな。」





ただ俺は涙を堪え、足元に落ちているブレスレットを拾い、静かに部屋を出た





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