*。゚*hands*゚。*
恭平Side
何週間か時間は過ぎ、それでも瑠璃華の体調はよいほうへ向かうことはなかった
少しずつ
痩せて
少しずつ
俺の手を握る力もよわくなってきた
それでも笑顔だけはかわらなかった
だから俺はすくなくとも
この笑顔だけは守ろうと思った
今日も学校が終わり、病院つき、病室へ歩いていると
「お兄ちゃーん!」
というサキの声
俺は振り向くとサキは小走りで俺に近づき抱き着いて来る
「おい、お前走るなっつうの。」
そう怒るとサキは
「はーい」
と元気よく返事をした
「でね、お兄ちゃん見て見て〜?」
そういってサキは一枚のしおりを俺に見せ付けた
「なんだこれ。」
「これね、瑠璃華お姉ちゃんが病院のみーんなにプレゼントしてくれたんだ!」
嬉しそうに手作りのしおりを握りしめて笑うサキ
「あいつが?」
そう不思議に思って尋ねるとサキは大きく頷く