*。゚*hands*゚。*
瑠璃華Side
授業が終わり、恭平につれられ、中庭に着くと小さなベンチに腰掛けた
「コンビニ弁当だけど・・・」
と、申し訳なさそうに恭平は弁当を一つ出した
あたしはクスッと笑い、「おいしそう」と早速ふたをあけた
フォークで卵焼きをさし、「あーん」と恭平の口元まで運んだ
恭平は顔を真っ赤にして少し戸惑いながらも卵焼きをパクっと食べた
「おいし?」
そう首を傾けると恭平は何度も頷き赤い顔を隠した
そのあと二人でお弁当一つを食べつくし、フタをとじた
「恭ちゃんと一緒だといつもよりたくさん食べれる」
そう笑うと恭平は嬉しそうに「だろ?」とあたしの頭を撫でた
最近、一口、二口しか食べれなかったご飯も本当に恭平とだと少しだけたくさん食べれた
そのあとのんびりしているとパッと薬を思い出した
本当は今飲まないといけない薬
でも飲まない
現実に引き戻されたくないから
薬を鞄の奥のほうに隠した