*。゚*hands*゚。*

しばらく二人肩を並べてぼーっとした後、階段を下り、教室へ戻った



廊下も、どの教室も静かで、もうみんな帰ったあと




外からは野球部の掛け声が微かに聞こえてきた





教室に入ると拓也さんが待ちくたびれたようにあたし達を見た





「お前らおせーよ!ったく、屋上で何やってたんだか」




ニヤニヤしながら立ち上がり、恭平の肩にひじを乗せ、顔を覗き込んだ





「べ、別に」




そう顔を赤くするもんだからあたしまで恥ずかしくなって俯いた





「いいね〜、二人して照れやがって」




そうひねくれながら拓也は近くにあった椅子にまたぐようにして座った





それに続き、あたしと恭平も3人丸くなるように座った



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