*。゚*hands*゚。*

そのあと、瑠璃華の母親とは別れ、俺はその場を後にした





わざと遠回りをして病院を通り、あの日瑠璃華と歩いた道を歩く





そんなときふと最後に瑠璃華が言った言葉を思い出した





「お願いだから忘れて」






そんな言葉が俺の中でこだまする






あの言葉は本心なのか
瑠璃華が伝えたかったことは本当にあの言葉なのか





何で最後まであんなこというんだよ




そう思いながらもスケッチブックをそっと開いた




スケッチブックを開いても何も書いていなくて





不思議に思い、ぺらぺらとめくると最後の一枚になってやっと一つの絵が現れた





大きな白い紙の真ん中に小さな青い花




見覚えのある小さな青い花



「これ・・・」



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