*。゚*hands*゚。*


思い返すと確か瑠璃華が病院の人に配ってたしおりにもこの花が書いてあった





手以外の絵なんて書いたことがなかった瑠璃華が最後に残した一枚の絵は小さな青い花





俺は不思議に思い、
そして気になった





瑠璃華が描いた花はどんな花なのか





どんな想いで描いたのか





無性に気になり、俺はちょうど通り道にある花屋に立ち寄った






花屋に並ぶ花を一つ一つ見てもそれらしき花はなかなか見つからず俺はまけじと探した






そんなとき
「いらっしゃいませ」
と奥の方から店員らしき女の人が出てきた






俺は何故か焦り目を反らした





「何かお探しなんですか?」




そうニコニコ笑いながら俺を見る店員





俺は目を合わさずにスケッチブックを差し出した





「この花・・・なにかわらきます?」





そう無愛想に言うと店員さんはハッとした顔をすると小走りで店の中へ入っていった





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