*。゚*hands*゚。*

俺はわけが分からず立ち尽くしていると
しばらくしてから店員は小走りで戻ってきた




その手には茶色の封筒を持っていて俺に差し出した






「え?」




俺は眉を潜めて店員を見ると店員は話し出す






「これ、瑠璃華ちゃん?ってこから預かっていたんです」





「瑠璃華から?」





「はい!この前、この封筒を持って来てね、スケッチブックを持った無愛想な男の子が来たら渡してくれって頼まれたのよ」






あの日だ






あの日、瑠璃華は花屋に一人で入っていったっけ






あの日の後継が頭に蘇える





俺はその封筒を受け取り
会釈をした





俺が背をむけて歩きだそうとすると




「あの!」
と引き止められる






俺はもう一度振り返ると店員は寂しそうに笑う





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