*。゚*hands*゚。*

パッと振り返り、見下ろすとこの前のガキだった




「お兄ちゃんなにやってるの?あ!瑠璃華ちゃんに会いに来たの?」




満面の笑顔で俺を見つめるガキ



「ち、ちげーよ。別に、暇だから散歩」




そんなくだらない言い訳をするとガキは口先を尖んがらせる




「嘘つき〜!だってそれ瑠璃華ちゃんのだもん!」




そう言って俺が持っているスケッチブックを指差した



「え、あ、しらねーし!」



俺は焦ってベンチにスケッチブックを置いた




「そうだ!一緒に瑠璃華ちゃんに届けに行こう?」



ガキは俺の手を掴み、スケッチブックを抱えて歩きだした




ほんとは逃げだしたいところだけどこんなちっちゃな手を振り払う程俺は腐っていない




そのせいで困りながら
ガキに無理矢理連れてかれている俺がいる
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