*。゚*hands*゚。*
「嘘だ。恭平はそんな人じゃない。恭平はあんなんだけど本当は優しいんだから。」
そう麻美の腕をがしっと掴むと麻美は勢いよく振り払う
「知ったようなこといわないで。こんなところにいつも閉じこもってるあなたに何がわかるの?」
麻美のその言葉にあたしは言葉を詰まらせた
何も言えない
だってあたし
外にいるときの恭平のこと全然しらないから
麻美は腕を組んであたしの目の前に立つとニコッと笑う
「ねえ、あなた・・・死ぬんでしょ?いつ死ぬかわからないあなたに恭平を譲れないの。そもそも恭平がセックスもできない体のあなたを相手にするはずがないのよ。
ほっそい腕と足。ねえ、いつまで入院してるの?きっと重い病気なのね。
あぁ、かわいそう。かわいそうな子ね。同情しかできない。きっと恭平もそう思ってるはず。」