happyマジック


コツンッ



机に丸まった紙が飛んできた。



飛んできた方を見るとあからさまに知らん顔してる。



前にもこんなことがあった。



前はバカにするような内容だったけど今度はどんな内容なんだろう。



しわしわの紙を破けないように広げる。





『ついてく』



一言、そう書いてある。



…簡単に言うけどどういうつもりなのかさっぱり。



『大学受けるの?』



『受ける』



『勉強は?』



『する!!だって……』



ドキッ




その後に続いた言葉に、私の顔は一気に暑くなった。



慌てて教科書で顔を隠す。



こんな一言で、赤くなる自分が恥ずかしいと同時に何で忍のことこんな好きなんだろうって思
う。


出会ったときから忍といると落ち着くのに心臓が落ち着かない。



それが嫌じゃないんだけど忍のことばかり考える自分をどうにかしたい。



いっそ、いつも一緒にいれば少しは落ち着くかな。
なんて一緒にいる未来を想像したりする。




『ずっと一緒にいたいし』



深い意味はないのかもしれないけど、私は彼の発言にいつも振り回されて期待てしまう。


放課後一緒に帰ってちゃんと今後のことを話してみようとしわしわになった紙を見て思った。





end.



(手紙は丸めないで畳んででほしい)
(何で?)
(読みにくいし広げるとき破ける…)






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