happyマジック

「俺、1人で行くからついてくんなよ」



元々ついてくつもりないんだけど。



ってかあんな子どもしかいない列に混ざるなんて恥ずかしすぎでしょ。



私が頷くと、くるりと風船の方を振り返り、行ってしまった。



反対に私はベンチまで行き、腰を下ろした。



ついてくんなって……恥ずかしいからだよね。



そんな恥ずかしいことをわざわざしに行くなんて、そんなにやりたかったのか。



ばかだなぁ。



声は聞こえないけど遠くに見える忍の笑顔が眩しい。



上手く出来なくてあれっ?って顔してる。



ふふっ。

かわいい。



そんなに熱中するほど楽しいのかな。



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