happyマジック

「結果は一緒って……

冷たいこと言うなよなー。助けてくれよ。
忍が逆らえないの紗苗だかなんだからさあ」



聡平は引き返してきてさっき自分が座っていた場所に座り直した。



「いかないの？」



「怖くなった」



２人は親友のはず……だよね？



ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾋﾟﾝﾎﾟﾝ



相変わらず鳴り止まないチャイム。



私たちも自然と動きが止まり無言になる。



一分一秒が長く感じる。


何で病人の私がこんな思いしてるだろ。



ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾋﾟﾝﾎﾟﾝ



……しつこいなあ。



「……？」



違和感を覚える。



忍って、私が病気なのにこんな迷惑なことする？



……変だよね。



今更ながらそんなことに気づいた。