happyマジック
「~であるからして………」
教室で授業を受けながら隣の奴を見つめる。
また寝てるよ………。
そろそろ起きないとやばいんじゃない。
心配する私をよそにこいつはスースー寝息を立てながら寝ている。
「こらっ神田。またお前は。さっさと起きろ」
ポカッと教科書の角で叩かれる。
そらきた。
この時間いつも怒られるじゃん。
忍も少しは学習しようよ。
「んー?もう朝か?」
「アホ。ずっと朝だ」
寝ぼける忍と先生の会話にドッとクラスにみんなの笑い声が響く。
「おい若宮。
ちゃんとこいつのこと教育しとけ」
先生が私の方を見ながらいう。
それに対して反応したのは忍の方だった。
「先生逆。
俺がいつも紗苗のこと教育してやってんの」
その言葉に教室中がざわめきだした。