隣のイケメンくん〜イケメン4兄弟〜
―ガチャ―


孝ちゃんの顔が目の前まできた瞬間、私の背中にあった社会科研究室のドアが開いた。


「きゃ?!」


「………何してんの?お前ら」


ドアが開いた拍子に後ろへ倒れ込んだ私を玲ちゃんが受け止めてくれた。


「……別にツ」


孝ちゃんが不機嫌そうに言う。


「で、オレの持ってくプリントどれ?」


玲ちゃんはウチのクラスで日本史、孝ちゃんのクラスで地理を教えていた。


「そこの全部持っていって配っといて」


大量のプリントを持たされ更に不機嫌そうに孝ちゃんは部屋から出て行った。
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