夢見る君を
出逢い


空が燃えている。


この真っ赤な夕日が沈むと、外は暗闇へと包まれる。
その瞬間を今か今かと待ちわびて、一番星を見つけだす。

「一番星見~つけた。」

そして私は子どものように、今日も願うのだ。

「あの夢が現実になりますように…。」

だけど夢はただ夢のまま、私の綺麗な思い出に積もるだけだった。

燃えた空は私の心まで真っ赤に照らして、そのまま時間とともに暗闇に連れて行った。


夜は冷たかった。

眠れない夜が続く。


そうなってから半年が経った。


< 1 / 6 >

この作品をシェア

pagetop