夢見る君を
昨日は結局返事がこなかった。
こうなったら、学校で話し掛けるしかないよね!
そう意気込めば、丁度彼が教室に入ってきた。
そう、今日の1限は学科専門科目。彼とは必然的に会う授業なのである。
でも彼を見ると胸が苦しくなってくる。
声がうまく出せない…。
でも声掛けなきゃ…。
謝らなきゃ…。
「ユ…ユゥ
「おはよーっす。ユ~イカちゃん♪」
私の努力をかき消すような、軽~いノリでユウくんは私の前へやってきた。
はい?
昨日怒ってたんじゃないの?