俺が彼女を好きな理由 ~嘘つきな俺~【短】
加奈が眉間にしわを寄せて聞き返す。
変な想像してんじゃねぇよ…って心の中で呟いた。
「昨日、彼女に謝ったんだ…。そしたら水、ぶっかけられた」
「えぇっ!?やだ、なんで?
…もしかして私のせい…?こないだ邪魔したから?」
加奈が焦って身を乗り出している。
「…本当の事言っただけ」
「本当の事…って?」
俺は加奈を見つめて、はっきりと言った。
「…加奈が好きだって」