俺が彼女を好きな理由 ~嘘つきな俺~【短】
翔ちゃんの隣に誰かいる姿を見るのは初めてじゃない。
でも、今回は違って。
私はただの幼なじみじゃなくて、彼女になったはずなのに。
まだ翔ちゃんの隣には、私じゃない誰かがいるの?
翔ちゃんは交差点で止まり、女の子とそこで別れた。
私は思わず建物の影に隠れてしまった。
翔ちゃんは時計を見ながら、足早に前を通り過ぎて…
私はそれをじっと見つめていた。
やだ。
やだ。
やだ。
嫉妬してる自分が嫌。
翔ちゃんを疑ってる自分が…嫌。
彼女になったのに…
私はまだ不安だらけだ。