秘密な契約と掟破りな愛
「そう言えば…パーティーもうすぐね」
「ああ。面倒臭いな」
「クスクス。パーティーとか宴会とか、苦手そうだものね」
「苦手だな。出来れば出たくない」
うん。そんな感じがする。私も本当はあまり好きじゃないのよ。上品な場は凄く苦手なんだけど…本当は。
「ドレスは何でもいいの?」
「適当でいいだろ」
「クス。適当ね。了解」
彼の言葉に安堵する私がいる。偽恋人役するって勢いで言っちゃったけど…本当はどうしたらいいのかわからないから…。