秘密な契約と掟破りな愛
「…そうか。気をつけてな」
「ええ。ありがとう」
彼女と私は会場を後にしてエレベーターを降りて一階のロビーのソファに座って一息ついた。
私も彼女にはとても興味がある。私と二人になって何が話したいのか…とても気になるわ。
「あなた…この前マンションで会った時に慎矢さんと一緒にいましたわよね?」
「ええ。それが何か…」
「単刀直入に言わせて貰います。あなたじゃ慎矢さんの彼女は務まりませんわ」
何を言うのかと思いきや…えらく単刀直入に物を言う人ね…。