秘密な契約と掟破りな愛

「こ、子供じゃないんだからやめてよ」


「ガキと変わんねぇだろ」


「なっ、失礼な人ね」


「いいから黙って寝ろ」



男は額から手を離そうとはせず、ベッドに座ったまま大きなゴツゴツとした手でただひたすら額を撫でている。



子供扱いをされるなんて嫌な筈なのに、熱があるせいか頭がぽーっとなり段々と意識が遠退いて行くのがわかる…。



久し振りに感じる心地良さ。


何だか凄く…落ち着く…。


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