秘密な契約と掟破りな愛
「だから、大丈夫って言ってるでしょう?!私も子供じゃないんだから」
「…ガキと変わんねぇだろ。荷物は?」
「そんなのないわよ。お世話にならなくて大丈夫よ」
「聞き分けの悪い女だな…。何もずっとって言ってねぇだろが。なら、そのまま連れてくぞ」
運転席のドアを開き、外へ出ると朱里の腕を掴んだ。
「わっ、わかったわよ。荷物ないのは困るから、少し待ってて」
俺が無理矢理にでも連れ帰る事を察知したのか、俺の手を離して再びマンションへと入って行く。
「フッ。強情な女…」