秘密な契約と掟破りな愛
考えたって仕方ないか…。とにかく今は仕事に集中しなきゃ。
今日は金曜日って事もあり、忙しいだろうし。余計な事を考えてミスしない様にしなきゃ。
「朱里〜。おはよう」
「おはよう」
「ね、ね。聞いて。私ね、彼氏出来たの」
「そうなの?よかったじゃない。どんな人なの?優しい人?」
「凄く優しい人だよ。明後日ね。彼氏と会う約束してるからご飯でも一緒にどう?」
「そんな、二人の邪魔は出来ないわ」
「邪魔じゃないよ。ご飯行くだけなんだし。それに、彼氏の事も紹介したいから」
ニコニコと満面の笑顔で話す亜美。とても幸せそうで、私も嬉しくなる。