秘密な契約と掟破りな愛
「…それ以上は望まないわ。私達の関係は最初から身体だけだったんだもの。最後に一度するだけ」
「………転勤が決まったらな」
「ええ。多分転勤になると思うから、その時は宜しく。また連絡するわ」
私は車から降りてマンションのロビーへと入って行く。
「……っ………ぅ……馬鹿だ……私ッ…」
本当は嫌…。身体だけなんて嫌……あなたの心も欲しい…。
だけど…欲張ったら…またあなたは私から離れて行ってしまう……。