秘密な契約と掟破りな愛
車に乗ると、慎矢さんは何も言わず車を走らせる。
ねぇ…どうして何も聞かないの?これじゃあ…話しが違う事になってしまうわ…。
私は…賭けに負けたのよ…?
あなたと一夜を過ごせる賭けに負けたのに…これじゃあ…賭けにならないじゃない。
「ねぇ…聞かないの?」
「……聞かなくてもわかる」
「……どっちだと思う?」
「…転勤の話しなくなったんじゃないか?」
私は目を丸くさせて慎矢さんを見つめた。