秘密な契約と掟破りな愛

「…はい」


『今まだ空港か?』


「ええ。調度帰る所なの。あなたからの電話なんて珍しいじゃない。どうかしたの?」


『明日…夜勤の仕事が入ってな。今から会えるか?』


「ええ。大丈夫だけど」


『なら、ロビー横の駐車場で待ってる』



そう彼が囁くと電話が切れた。ロビー横の駐車場……って事は、もしかして…もう、そこに居るの?



「朱里。もしかしてこれからデート?」


「デートって程のものじゃないけど……そうなるのかしら」



少し急ぎ足でエレベーターに乗り一階のロビーへと着くと駐車場へと向かった。



< 74 / 502 >

この作品をシェア

pagetop