秘密な契約と掟破りな愛
まあ…亜美の事だから本当の事を話しても大丈夫だと思うけど………念には念をよね…。
「今は彼としか関係はしてないわ。付き合ってるって感じはしないけど……そうかもしれないわ」
「えぇーっ?!まさか朱里が認めるなんて思わなかった!!どんな人どんな人?!」
亜美は目を丸くさせて驚き急ぎ足で歩くと、男の乗った黒いベンツの前で足を止めた。
「…もしかして……彼?」
「…ええ。彼」
亜美はまだ驚いた顔をしたまま、その場にじっと立ち尽くした。