恋恋。
高校1年生
「 まーお 」
「 あ、ちーちゃん 」
高校1年生
朝8時 学校への登校中
「 学校 楽しい? 」
そう聞いてきたのが
ちーちゃん、こと 山本 千夏 ヤマモト チナツ
そして私が 寺本 真央 テラモト マオ
同い年 同じ学校
親友だったりする
「 … なんか慣れない 」
入学してもうすぐ2ヶ月になる
もう6月 梅雨の時期だ
「 私もー 」
学校にはなかなか慣れなかった
友達は数人できたけど
そこまで仲が良いわけでもない
「 … なんかさー 楽しくないなあ 」
「 あ… 真央は好きな人つくりなよっ 」
いきなりの 恋しちゃいなよ、発言
「 ちーちゃんは 彼氏いて良いよねー 」
「 ほーら 恋すると学校楽しいらしいよ? 」
ちーちゃんは彼氏がいる
同じ高校の、先輩
だから、クラスが楽しくないだけで
学校は人並みに楽しいみたい
「 … そのうちね 」
そう言って 学校までの道のりを急いだ