素直な気持ちを...
「茉柚?」
「急に…涙、がっ」




あたしは笑うことすら
できない状態。





「可愛い妹だよ」
「…え?」




今…夢と同じ声がした?




もしかして……っ!!
相手は彼方くん!?




「思い出した?」
「よくわかりませんけど…」
「俺なんだよ」
「彼方くん…?」
「茉柚はいつもスキって」
「…毎日?」
「そ」




じゃ…あたしは
彼方くんがスキ??






「俺もスキだよ…茉柚」




そう言って彼方くんは
抱きしめてくれた。





この温もりをほしかったんだ。




この温もりが愛しかったんだよね…あたし。


< 37 / 39 >

この作品をシェア

pagetop