この手で紡ぐ神の欠片



  *

そして私は、秘密を見付ける。



「ただいまー」

「おかえり珠輝」

「うんお母さん」

「ごめんねぇ、私のコート知らない?」

「あぁ、去年の冬着てた?白いふわふわの?」

「そうそう!」

「んー、押し入れじゃね?」

「…そうかもねぇ、前に整理した時にしまっちゃったのね。ねぇ珠輝探してくれない?」

「えぇー、子ども使い荒い」

「良いじゃない、見付けたら200円」

「…もう一声!」

「500円!」

「よし!乗った母上」

「じゃあよろしくねぇー」

「うーはーい」



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