この手で紡ぐ神の欠片






その瞬間、

全身を巡る血液が

凍ったような感じがした。



「…………あぁ」



もう駄目だ。




誰かに操られるように、
手が勝手にそのアルバムへ伸びていた。

誰かはさしずめ、運命か。

陳腐な言葉だが
その表現が一番相応しい気がした。




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