この手で紡ぐ神の欠片
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暖かい春、
とある教会で一組の男女が
祝福されていた。
長い黒髪の新婦の
少し胸元の開いた
純白のウェディングドレスから
皮膚に赤い十字架が刻まれているのが見える。
彼女の目元は少し濡れていて、
頬が桃色に染まっていて――
綺麗な、笑顔だった。
その隣に立つ新婦は、
シャープな顔立ちをしていて
その整った顔の目は
優しく細められていた。
彼の黒い髪は
白いタキシードによく映えていた。
そしてそのタキシードが、
花嫁と同じような
胸元の赤い十字架を
見せるように着られていた。
柔らかく温かく
幸せそうに彼は微笑む。
2人はたくさんの祝福を聞きながら――
永遠の愛を誓って深くキスをした。