この手で紡ぐ神の欠片



「しかしまぁ、あなた方は似ていますねぇ」

私は目を閉じていて
彼女の様子が見えないが、
恐らくは
後ろを見てニヤニヤとしている。

「へぇ、誰が誰と?」

私は顔を上げて
半分しか開かない目で
菜生を見た。

菜生はツインテールの片方を
指でもてあそびながら

「詠人と、珠輝」

そう言って、
私と
私の隣の席で机に伏せている
詠人を交互に指差した。

「……ど、どこが!?」

思わず目を大きく開いて
菜生を問い質した。



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