この手で紡ぐ神の欠片
*
「ただいまー」
そう言いながら家の扉を開いた。
おかえり、と
リビングから声がした。
「父さん、母さん」
私はリビングに入った。
フローリングの床に
白い毛の絨毯がひかれていて
その上にはテーブル。
水色のソファが配置されている。
テレビは地上波デジタルに
買い換えたばかりだ。
画面が素晴らしい。
水色のソファに
私の父と母が座っていた。
母の膝には
アルバムが置かれていた。
「…母さん、何それ…」