この手で紡ぐ神の欠片



「もうしんどいー、今日休みたいー」

私がそう唸ると、
はいはい、と菜生は簡単にあしらった。

「保健室行く系?」

「それ、良いかも」

私はガタッ、と音をたてて
机から立ち上がった。

「ついてこっか?」

菜生が首を傾げた。

「いや、気持ちだけはさらっとくけどね」

私はクスクスと笑った。

「気持ち悪い」

菜生が凶悪な笑顔で言った。



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