Anniversary
「―――みっきーセーンパーイッッ!!」
視線の先に見えた人影に向かい両手をぶんぶん振りながら駆け寄っていくと私は、振り返ったその“人影”にそのままの勢いで思いっきり抱きついた。
「おっ待たせぇーっ!!」
抱き付かれたその人――『みっきー先輩』…こと三樹本(みきもと)慎之介(しんのすけ)先輩は、よろけもせずに私を抱き止めると、満面の笑みを返してくれる。
「早かったやんか、桃花。もうHR(ホームルーム)終わったんか?」
「うん! 終わってすぐ、いのイチバンで教室飛び出してきちゃったっ!」
すっごくHR終わるのが待ち遠しかったよー! と笑う私のおデコを、コツッっと軽く指でつついて「こら」と、やんわりした苦笑を浮かべる先輩。
「最初っくらい、担任の話キチンと聞いてやれー? 高校生にもなって、ホンマに落ち着きの無いヤツやなぁ」
「だってーっ……」
つつかれたおデコに手を当てて先輩を見上げると、ぶーたれたような表情を作り、私は軽く唇を尖らせる。
「早く先輩に会いたかったんだもーん……!」
視線の先に見えた人影に向かい両手をぶんぶん振りながら駆け寄っていくと私は、振り返ったその“人影”にそのままの勢いで思いっきり抱きついた。
「おっ待たせぇーっ!!」
抱き付かれたその人――『みっきー先輩』…こと三樹本(みきもと)慎之介(しんのすけ)先輩は、よろけもせずに私を抱き止めると、満面の笑みを返してくれる。
「早かったやんか、桃花。もうHR(ホームルーム)終わったんか?」
「うん! 終わってすぐ、いのイチバンで教室飛び出してきちゃったっ!」
すっごくHR終わるのが待ち遠しかったよー! と笑う私のおデコを、コツッっと軽く指でつついて「こら」と、やんわりした苦笑を浮かべる先輩。
「最初っくらい、担任の話キチンと聞いてやれー? 高校生にもなって、ホンマに落ち着きの無いヤツやなぁ」
「だってーっ……」
つつかれたおデコに手を当てて先輩を見上げると、ぶーたれたような表情を作り、私は軽く唇を尖らせる。
「早く先輩に会いたかったんだもーん……!」