Anniversary
今日は私の〈入学式〉。――やっとやっと、先輩と同じ高校に通うことができるようになった、記念すべき日。
それが嬉しくて……今朝は、まるで天にも昇るような気持ちで、真新しい制服に袖を通した。
紺のブレザーとプリーツスカート。
中学時代のセーラー服よりは可愛さ度合いが多少落ちるけど……でも、それが却って、“高校生”に相応しい、大人びたカンジに思える。
(私の制服姿……先輩、『似合う』って言ってくれるかなあっ……?)
名実ともに“高校生”になった自分を、真っ先に先輩に見てもらいたかった。
私はもう中学生じゃないんだよ、って……もう“オコチャマ”じゃない、先輩と同じトコロに居るんだからね、って……それをちゃんと見せたいって、そう、思ったのだ。
『明日、式が終わってから会えへんか?』
都合よろしく、昨夜のうちに先輩からそんな電話を貰った私は、その場で1も2も無くOKの返事を喜んで返し。
『ほな、正門の前で待ってるから』
その約束に従って、式のあとのHRが終わるや否や、新しいクラスメイトとの交流もそこそこに、正門へ…先輩へと向かって飛び出してきたのだった。
それが嬉しくて……今朝は、まるで天にも昇るような気持ちで、真新しい制服に袖を通した。
紺のブレザーとプリーツスカート。
中学時代のセーラー服よりは可愛さ度合いが多少落ちるけど……でも、それが却って、“高校生”に相応しい、大人びたカンジに思える。
(私の制服姿……先輩、『似合う』って言ってくれるかなあっ……?)
名実ともに“高校生”になった自分を、真っ先に先輩に見てもらいたかった。
私はもう中学生じゃないんだよ、って……もう“オコチャマ”じゃない、先輩と同じトコロに居るんだからね、って……それをちゃんと見せたいって、そう、思ったのだ。
『明日、式が終わってから会えへんか?』
都合よろしく、昨夜のうちに先輩からそんな電話を貰った私は、その場で1も2も無くOKの返事を喜んで返し。
『ほな、正門の前で待ってるから』
その約束に従って、式のあとのHRが終わるや否や、新しいクラスメイトとの交流もそこそこに、正門へ…先輩へと向かって飛び出してきたのだった。