Anniversary
カーン!! ――その部室中に響き渡る絶叫は、まるで“試合開始”のゴングのようだと……ミカコがいつもシミジミと言う。
「だれが『中年』だ、このジャリガキ!!」
「どー見たって中年以外のナニモノでもないでしょうが、このクソオヤジ!!」
「誰が『オヤジ』だクソガキ!? ふざけんなよ!! 俺はまだ20代だッ!!」
「どうサバ読んだトコロで、所詮、四捨五入すれば30でしょうが!! 充分にオヤジじゃない!!」
「なんだとぅ!? 30男を馬鹿にすんなよ!? …ま、オマエみたいな乳臭ェジャリガキ程度にはわからないだろーけどなっ、この魅力が!!」
「わかってたまるか、そんなものッ!! つーか所詮オヤジ!! あくまでもオヤジ!! そんなん、モテない中年のタワゴトじゃんか!! うすらハゲ!!」
「誰が『ハゲ』だ!! 大人しく言わせておけばイイ気になりやがってこのチビガキ……!!」
「『チビ』言うな!! そういうアンタこそ、〈ウドの大木〉並みのムダにデカい図体してるクセして!! ヒトのこと言えるかー!!」
「ほおぅ…? 言ったな? それを言ったな? ――てめぇ、そんなに地学の点数、欲しくねえようだなぁ……?」
「うがっ!! ――ちょっと、だから、毎回ソレ持ち出すの卑怯っっ……!!」
「敬うべき先生サマを毎回トコトン罵倒してくれやがる罰と思い知れ、クソチビガキ」
「なっ…なによなによなによーッッ!! そーやってすぐ成績をタテに脅すよーな、可愛い生徒を『クソチビガキ』呼ばわりするよーな、そんな極悪非道教師の一体ドコを敬えってゆーのッ……!!」
「全部だ全部!! どこもかしこも敬いやがれ!! 神様だと思って、それ以上に崇め奉れ!! そのくらい、ヒトとしてトーゼンだろーが!?」
「ふっ…ふざけんじゃないわよ!! 間違ってるわよヒトとしてソレは!! アンタ一体、何様のつもり!?」
「“先生サマ”で“神様”で“俺様”だ!! その少ない脳ミソかっぽじってよーく叩き込んでおくんだな!! ――解ったか、たかが“ヒラ生徒”?」
「――――ッ!!!??」
「だれが『中年』だ、このジャリガキ!!」
「どー見たって中年以外のナニモノでもないでしょうが、このクソオヤジ!!」
「誰が『オヤジ』だクソガキ!? ふざけんなよ!! 俺はまだ20代だッ!!」
「どうサバ読んだトコロで、所詮、四捨五入すれば30でしょうが!! 充分にオヤジじゃない!!」
「なんだとぅ!? 30男を馬鹿にすんなよ!? …ま、オマエみたいな乳臭ェジャリガキ程度にはわからないだろーけどなっ、この魅力が!!」
「わかってたまるか、そんなものッ!! つーか所詮オヤジ!! あくまでもオヤジ!! そんなん、モテない中年のタワゴトじゃんか!! うすらハゲ!!」
「誰が『ハゲ』だ!! 大人しく言わせておけばイイ気になりやがってこのチビガキ……!!」
「『チビ』言うな!! そういうアンタこそ、〈ウドの大木〉並みのムダにデカい図体してるクセして!! ヒトのこと言えるかー!!」
「ほおぅ…? 言ったな? それを言ったな? ――てめぇ、そんなに地学の点数、欲しくねえようだなぁ……?」
「うがっ!! ――ちょっと、だから、毎回ソレ持ち出すの卑怯っっ……!!」
「敬うべき先生サマを毎回トコトン罵倒してくれやがる罰と思い知れ、クソチビガキ」
「なっ…なによなによなによーッッ!! そーやってすぐ成績をタテに脅すよーな、可愛い生徒を『クソチビガキ』呼ばわりするよーな、そんな極悪非道教師の一体ドコを敬えってゆーのッ……!!」
「全部だ全部!! どこもかしこも敬いやがれ!! 神様だと思って、それ以上に崇め奉れ!! そのくらい、ヒトとしてトーゼンだろーが!?」
「ふっ…ふざけんじゃないわよ!! 間違ってるわよヒトとしてソレは!! アンタ一体、何様のつもり!?」
「“先生サマ”で“神様”で“俺様”だ!! その少ない脳ミソかっぽじってよーく叩き込んでおくんだな!! ――解ったか、たかが“ヒラ生徒”?」
「――――ッ!!!??」