Anniversary

「でもミカコ……20分以上もトイレに居たの……?」

 そんな何の他意も無い私のセリフったが、あからさまにミカコが、そこでビクッと、肩を揺らす。

「そ…そうよっ? ちょっとお腹、こわしちゃってて……!! それに私、ちょっと遠いけど、職員用トイレの方に行ってたからっ……!!」

「ふうぅぅぅん……?」

 なんか釈然としないけど……寝起きのアタマの回転の悪さも手伝ってか、「まあ、いいけど…」と、アッサリ考えることを放棄すると……そのまま、あふう…と大アクビしながら私は起き上がり、ベッドから床に降り立った。

「そんなことより、お腹すいたー。朝ゴハンって何時からー?」

「…もう、とっくに朝ゴハンの時間だけど」

「げっ!? 何でもっと早くに起こしてくれないのミカコっ……!!」

「起こしたけど起きなかったんでしょーが……」

「………スイマセン」
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