Anniversary
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その後、部員全員分のアイスを手に、再び地学室へと舞い戻ってきた私が見たものは……、
―――言わずもがな。
「――てゆーか……全然、片付いてないじゃなーいッ……!」
おまけに、カンジンのみっきー先輩まで一緒にツブれて屍になってるって……だから、一体、どういうコトなんでしょうかソレは……?
「…ったく、もう!」
舌打ちして、額に浮いてきた血管を押さえつつ拳をわなわなと震わせながら、私は呻く。
アタリマエでしょう!?
呆れ返っちゃうわよ、絶句するわよ、めっちゃくちゃ言いたくもなるわよッ……!!
深呼吸、その場で1つ。
そうしてから思いっきり、改めて息を吸い込んだ。
「いい加減に起きろーっ!! いま何時だと思ってるのよッ!! ――つーか、そもそも私は、あんたらの世話やくために入部したんじゃないんだから―――ッッ!!」
―――もうホントに……だから“星の神様”ッ!!
どうかナニゴトも無く、今後も先輩とイチャイチャできる日々を下さい!
って、――この部にいる限り、そんなの、絶対にムリそうじゃない……!!
(ホント、そこんとこ頼むわよ神様ーッッ……!!)
そんなガックリと肩を落として立ち尽くす私の横に……いつの間に来ていたのか、“自称・『神様』”の不良教師が、ニヤニヤとタバコふかしながら面白そうにその様子を見物、して、て……、
「おーおー、相変わらず“世話焼き”だなー小泉?」
「――――!!?」
(つーか、そもそもアンタの監督不行き届きが原因なんじゃないのかッッ……!!?)
「こんの…、クソ教師―――ッッ!! その根性、叩き直してやるわ!! そこに直れ―――ッッ!!」
そして毎度のことながら……そこで私のファイティングスピリットに火が点いてしまったのは……、
―――それこそ、言うまでも無かった。
-『星に願いを…。』 fin.-