素顔の先輩と甘い休息
「普通、一緒に勉強するなら、こうやって隣に座るだろ?」


「えっ…!?」


先輩の甘く爽やかな香りに包まれながら、私は、ちょっとパニック状態。


だからって、どうして抱きしめられなきゃいけないの……!?


そんな疑問が頭の中を過る。


「せっ…先輩。私…これじゃあ勉強が出来ません。離して下さい!」


私は、先輩の腕の中で離れようともがく。


でも、匠先輩が私を離してくれたのは、もうちょっと時間が経った後だった。



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