素顔の先輩と甘い休息
「あ!目が覚めた?具合はどう?」


保健室の先生の栃尾先生がベッドの周りを囲んでいる白いカーテンをシャッと開けて中に入ってきた。


「すいません…。具合の方は、だいぶ落ち着きました…。」


「良かったわ…。貧血を起こしていたみたいよ。もう少し休んでから帰りなさい…。私は、これから会議があるから保健室を出ちゃうけど、勝手に帰ってもらっちゃって構わないから。」


先生はニッコリ笑うと、また白いカーテンを閉めて、部屋を出て行った。



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