素顔の先輩と甘い休息
「本当は……翠央が自分で転んだんじゃねぇだろ?」


そ…そんな瞳で見ないで下さい…。


先輩には見透かされてるの…?


私は、先輩の顔は見ずに小さく頷いた。


「やっぱりな…。アイツらが原因なんだろ?下手な嘘つくなよ。」


そう言うと、先輩は教室の床に落ちていた私のカバンを拾い、私に手渡す。


そして、私の膝下に手をスッと入れると、お姫様抱っこをした。



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