素顔の先輩と甘い休息
「緊張してんの?」
ビクッと反応して肩が上がる。
「安心しろよ。今日は襲ったりしねぇから。」
フッと笑う先輩を見て、私は余計にガチガチに緊張してしまう。
手当てが終わったら即行で帰った方がいいかも…。
「それじゃあ、手当てするから膝のところ見せてみ?」
私が膝を出すと、先輩は消毒しながら丁寧に包帯まで巻いて手当てをしてくれた。
本当に大したことないのに、包帯まで巻いてもらっちゃって、申し訳ない気分…。